★日本株の乱高下、アベノミクスへの懸念の表れ＝IMF高官

国際通貨基金（IMF）アジア太平洋局のジェリー・シフ副局長は12日、最近の日本株の大きな相場変動について、
世界経済の方向性に対する懸念を反映しているだけでなく、安倍晋三首相が自らの経済プログラムで約束した
長期的改革をやり遂げることができるかに関して世界の投資家が確信を持てないでいることの表れでもあると語った。

日本の株式市場は「アベノミクス」に対する人々の見方を測る尺度のようなものとみなされてきた。
シフ副局長は、日経平均株価の昨年1年間の57％という上昇率は成功の兆候として称賛されたが、
年明け以降の売りの背景には若干の疑いが浮上しているのかもしれないと指摘する。

副局長は記者会見で、株式市場を「注視すべき有益かつ重要な指標の1つ」と評したうえで、
現在の日本の株価は「日本で何か重要なものが変わった」という投資家の確信を映していると指摘した。

また、こうした前向きの期待はすでに安倍首相にプラス効果をもたらしていると述べた。
人々はこれまでよりも豊かになったと感じて消費を増やす傾向にある一方、企業も投資拡大に動いている。

シフ副局長は「株高は間違いなく実質的な効果をもたらし得る」と語った。

株式市場は「その国の経済の健全性を示す指標として十分ではない」ため、唯一の基準と考えるべきではないとしつつも、
日本に対する投資家の見方をうかがい知る手掛かりになると述べた。

だが最終的に、アベノミクスに対して当初見られた期待には現実による裏付けが必要だと言う。

「まだ完全には実施されていない矢（経済政策）への取り組みを続けることでフォローアップしなければならない」と述べた。(以下略)

http://realtime.wsj.com/japan/2014/02/13/%E6%9C%AC%E6%A0%AA%E3%AE%E4%B9%B1%E9%AB%E4%B8%8B%E3%81%E3%A2%E3%99%E3%8E%E3%9F%E3%AF%E3%B9%E3%B8%E3%AE%E6%B8%E5%BF%B5%E3%AE%E8%A1%A8%E3%8C%EF%BC%9Dimf/